2025/12/08_最適化の先にどんな人生があるんだっけ、というニュースたち
【チームビルディング・開発スキル】
Airbnb発の振り返り手法を「マッチョ・ゾウ・死んだ魚・トロ」に改造したら、チームの本音が大放出した話
Airbnbが提唱する振り返り手法「象、死んだ魚、ゲロ」を、日本人の感性に合わせ「マッチョ(感謝・称賛)、ゾウ(見て見ぬふりしている問題)、死んだ魚(放置して腐りかけている不満)、トロ(やりたいこと・ご褒美)」にアレンジした実践録である。筆者のハギペン氏は、ネガティブな言葉をマイルドかつユーモラスに変換することで、心理的安全性を保ちつつチームの本音を引き出すことに成功した。硬直した会議の空気を変え、前向きな改善サイクルを生むための具体的なファシリテーション術として有用である。
要件定義~システム設計ができる人材になれる記事
プログラミングのみを行う「コーダー」から、上流工程を担うエンジニアへステップアップするためのロードマップを体系化した記事だ。筆者は、単に動くものを作るだけでなく「なぜ作るのか(背景)」「何を作るのか(要件)」を言語化する能力の重要性を説く。具体的には、業務フロー図、ER図、画面遷移図などのドキュメント作成スキルの習得を推奨しており、技術力に加え、顧客の要望をシステムに落とし込む「翻訳能力」こそが市場価値を高めると主張している。
【労働観・キャリア論】
令和人文主義を乗り越える - 正社員様の哲学からマネジメント層の知識へ
近年蔓延する、過剰にホワイト化された「令和人文主義」的な職場環境への警鐘と、これからのマネジメント論である。記事では、従業員を傷つけないことを最優先するあまり、成長の機会や厳しいフィードバックが失われている現状を指摘。筆者は、感情的なケア(人文主義)に終始するのではなく、構造的な課題解決や実利的なスキル向上を促す「知識」に基づいたマネジメントへの転換が必要だと論じる。優しさという名の停滞を脱するための鋭い視座が提示されている。
おい、努力しろ
「コスパ」や「タイパ」が重視される現代において、あえて泥臭い「努力」の復権を叫ぶ直球のオピニオン記事だ。筆者は、才能や環境を言い訳にして行動しない層に対し、圧倒的な投下時間と試行錯誤(=努力)こそが現状を打破する唯一の手段であると断言する。小手先のテクニック論ではなく、質的転換が起きるまで量(Quantity)を積み重ねろという主張は、耳が痛いながらも、停滞感を抱える人々の背中を強く叩くような熱量を帯びている。
【教養・人生訓】
荒俣宏 なぜ自分の好きなことをしたほうがいいのか
博物学者・荒俣宏氏が語る、知的好奇心と人生の楽しみ方についてのインタビュー記事である。「役に立つか」という損得勘定を捨て、自分が面白いと感じることに没頭することの豊かさが語られている。荒俣氏は、一見無駄に見える知識や収集癖が、独自の視点を養い、結果として代替不可能な価値を生むと説く。「好き」を突き詰めることは、不確実な時代において自分自身の軸(正気)を保つための最強の生存戦略であることを示唆している。
編集後記
今回は、昨今の「ホワイト化」や「タイパ」重視の風潮に対し、あえて泥臭い「努力」や「本音」の重要性を問う記事が多く揃った。成長には、時に耳の痛い指摘や、圧倒的な行動量が不可欠である。荒俣氏が説く「好き」という純粋な情熱を原動力に、今の快適な領域(コンフォートゾーン)から一歩踏み出す。そんな一週間にしてはどうだろうか。
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